知っておきたい株の格言まとめ|先人の知恵に学ぶ投資のヒント

その他

株式投資の世界には、長い歴史の中で語り継がれてきた「相場格言」がたくさんあります。科学的な根拠があるかどうかはさておき、投資家の心理や市場のクセを見事に言い当てているものも多く、知っておいて損はありません。

この記事では、日本と海外の有名な株の格言をまとめてご紹介します。


月・季節にまつわる格言

Sell in May and go away(5月に売って立ち去れ)

おそらく世界で最も有名な相場格言のひとつ。5月から9月にかけては株式市場のパフォーマンスが低調になりやすいという経験則です。

実はこのフレーズには続きがあり、”but remember to come back in September”(ただし9月には戻ってこい)と言われています。夏場はトレーダーがバケーションに入り、市場参加者が減ることが一因とも言われます。

1月効果(January Effect)

年初の1月に株価が上昇しやすいという傾向のことです。特に小型株で顕著だとされています。

年末に節税目的で含み損の銘柄が売られ、年明けにその反動で買い戻されることが主な要因と考えられています。

サンタクロース・ラリー(Santa Claus Rally)

12月末から1月初めにかけて、相場が上昇しやすいという経験則です。年末のボーナスによる資金流入や、新年に向けた楽観的なムードが背景にあるとされます。

ハロウィン効果

10月末のハロウィンから翌年4月末までの半年間は、5月〜10月よりも株式リターンが良い傾向があるというものです。「Sell in May」の裏返しとも言えます。


曜日にまつわる格言

週末効果(Weekend Effect)

月曜日は株価が下がりやすく、金曜日は上がりやすいというアノマリーです。週末に届いた悪いニュースが月曜の売りにつながる、あるいは週末前にポジションを手仕舞いしたい心理が影響しているなど、いくつかの仮説があります。


英語圏の相場格言

Buy the rumor, sell the news(噂で買って、ニュースで売れ)

好材料の噂が流れた段階で買い、実際にニュースとして発表されたら利益確定せよという教えです。期待で株価が上がり、事実が出ると材料出尽くしで下がるパターンを言い表しています。

Don’t catch a falling knife(落ちるナイフを掴むな)

急落中の銘柄に「安い!」と飛びつくのは危険だという戒めです。下げ止まりを確認してから買っても遅くない、という冷静な判断を促してくれます。

The trend is your friend(トレンドは友達)

相場の大きな流れには逆らうな、という意味です。上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り。シンプルですが、感情に流されがちな局面で思い出したい言葉です。


日本の相場格言

日本には、大阪の商人文化を起源とするものをはじめ、味わい深い格言が数多くあります。

半値八掛け二割引

株価の大暴落時、最終的にどこまで下がるかの目安を示した格言です。

計算すると、元の株価 × 0.5 × 0.8 × 0.8 = 元の株価の32% まで下落するという意味になります。

たとえば1,000円の株なら320円です。かなり厳しい数字ですが、バブル崩壊後やリーマンショック時には実際にこの水準まで下がった銘柄もありました。

もともとは大阪の繊維商の間で商品の投げ売り価格の目安として使われていたものが、株式市場にも転用されたと言われています。

頭と尻尾はくれてやれ

天井(最高値)で売ろう、底値で買おうと欲張らず、真ん中の利益で十分だという教えです。完璧なタイミングを狙いすぎて、結局チャンスを逃す人への戒めでもあります。

休むも相場

常に売買していないと落ち着かない……という人への名言。何もしないことも立派な投資判断だという意味です。焦ってポジションを取るより、チャンスが来るまで待つ忍耐力の大切さを説いています。

人の行く裏に道あり花の道

大衆と同じ行動を取っていては大きな利益は得られない。みんなが売っているときに買い、みんなが買っているときに売る。逆張りの精神を説いた格言です。

三割高下に向かえ

株価が3割上がったら売りを考え、3割下がったら買いを考えよという、利益確定と損切りの目安を示した格言です。


干支で読む相場の一年

日本には、十二支それぞれに相場の傾向を当てはめた格言もあります。

辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる

干支相場の傾向
子(ね)繁栄 ― 景気が良く株価上昇
丑(うし)つまずき ― 停滞・調整局面
寅(とら)千里を走る ― 大きく動く
卯(う)跳ねる ― 株価が上昇
辰(たつ)天井 ― 相場がピークに
巳(み)天井 ― 引き続き高値圏
午(うま)尻下がり ― 下落が始まる
未(ひつじ)辛抱 ― 我慢の年
申(さる)騒ぐ ― 相場が荒れる
酉(とり)騒ぐ ― 引き続き波乱含み
戌(いぬ)笑い ― 利益が出て笑顔
亥(い)固まる ― 底固め・下値が固い

もちろん干支だけで相場の行方が決まるわけではありませんが、過去のデータと照らし合わせるとそこそこ当たっているケースもあり、毎年お正月には証券会社のレポートなどでも話題になります。


まとめ

株の格言は、科学的に証明されたルールではありません。しかし、長い歴史の中で多くの投資家が経験してきた市場の「クセ」や「心理の罠」を凝縮した知恵の結晶でもあります。

大事なのは、格言を鵜呑みにすることではなく、「こういう傾向があるかもしれない」と頭の片隅に置いておくこと。そして何より、「休むも相場」 の精神を忘れずに、焦らず自分のペースで投資と向き合っていきたいですね。

※ 本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました